私たちのメンタルヘルスは共感的、認知的、社会的影響によって左右されます。メンタルヘルスは人生で困難な壁と向き合ったときに、何を考え、何を感じ、どう行動するかに影響すると言われています。幼児期から青年期、成人期そして老年期に至るまで、人生のすべての段階でメンタルヘルスのケアは不可欠です。ここでは心の健康を保つために必要な対策についていくつかご紹介したいと思います。

 

前向きな態度– ポジティブ思考でいることはメンタルヘルスにとって非常に重要なポイントです。

ポジティブな感情とネガティブな感情の最適なバランスを見つけましょう。前向きであることイコール絶対に悲しみや怒りを感じてはいけないというわけではありません。問題を解決するためにはこのような負の感情を経験することが必要な場合もあるでしょう。しかし、ネガティブな思考に支配されることは絶対に避けるべきです。過去に起きた不快な出来事や将来への過剰な心配など、必要以上に考えすぎても何も良いことはありません。

気分が落ち込んだときは、何か楽しいことを考えるようにしましょう。

不快なニュースから少し遠ざかるのも良い考えです。悪いニュースにあまりにも気持ちが支配されるようであれば、思い切ってニュースを見たり、読んだりすることから休憩してみましょう。ソーシャルメディアで助けを求めたり、他人とのつながりを求めることにも注意が必要です。うわさ話に惑わされたり、喧嘩に巻き込まれたり、ついつい他人と自分を比べたりしないように心がけてください。

感謝の気持ち‐感謝するということは人生における幸せに喜びを感じるということです。毎日自分が何に感謝しているか、考える時間を作ったり日記に書いたりしてみましょう。家族からの愛情 など大きな喜びもあれば夕飯がおいしかったなど日々の何気ない喜びもあることでしょう。今日も良い 1 日だったと幸せを感じる時間を作ることは非常に大切です。毎日感謝の気持ちを持つことにより、人生を新しい視点から見ることができるようになることでしょう。不安な気持ちに覆われているときは心の中の喜びに気づけないかもしれません。感謝の気持ちを大切にすることによって、さまざまな幸せを見つけられるようになるはずです。

 

他人とのつながり – 人間は集団の中で暮らす社会的存在であり、他者との健康的かつ強い結びつきなしでは生きていけません。確固たる社会的なサポートはストレスの悪影響から人々を守ってくれます。さまざまな人々とつながることは日々の生活にとってプラスになるはずです。家族や友達との交流だけでなく、街や近所の人々とつながることはメンタルヘルスの健康にとって重要です。地域のグループや趣味の活動などに参加することも日常生活を豊かにしてくれることでしょう。

リラクゼーション法‐リラクゼーション法は体の自然なリラックス反応を引き出すことが目的です。ゆっくりと呼吸して血圧を下げることにより、筋肉のコリやストレスの緩和を感じることができるでしょう。リラクゼーション法には漸進的筋弛緩法が含まれています。体を固く緊張させるようなイメージを思い浮かべながらゆっくりと呼吸し、さまざまな筋肉の緊張と弛緩を繰り返しながら体をリラックスさせていきます。

 

  • 誘導イメージ法では、心にポジティブなイメージを描くことに専心し、心の落ち着きと集中力を身につけます。
  • バイオフィードバッグ法では電子機器を用いて呼吸、心拍数、筋肉の緊張など、特定の身体的プロセスの調節を学ぶことができます。
  • 自己催眠法では特定の合図やビジュアルによるサインによって穏やかな催眠状態を引き起こすことが目的とされています。